ヴュータン 未完成のヴァイオリン協奏曲

ヴュータン
ヴァイオリン協奏曲 第8番 作品59 ロ短調
Kunzelmann版

愛弟子イザイに献呈するために着手した8つ目にしての最後のヴァイオリン協奏曲は、残念ながら完成させることができませんでした。

彼が亡くなる直前にヴァイオリンとピアノのヴァージョンで第1楽章のみが完成し、この楽譜以外は手稿やスケッチ等の手がかりが残っていません。

ワイマール・フランツリスト音楽大学でヴァイオリンを教える Olaf Adler氏が現存するヴァイオリンとピアノの楽譜を新しく改訂し、同大学の作曲科の学生であるChristoph Baumgarten氏がオーケストラ版をヴュータンのスタイルで復元。

今年2020年2月、同大学で「 FRANZ LISZT DER VIOLINE(ヴァイオリンのリスト)」と冠したヴュータンの生誕200年記念コンサートで初演されました。

(※オーケストラパート譜はレンタル)