微笑ましい新発見
サリエリ・モーツァルト・コルネッティ共作:カンタータ「オフィーリアの健康回復に寄せて」KV477a
Salieri, Mozart, Cornetti : Per la ricuperata salute di Ofelia für Singstimme und Bass
→ご注文はこちら
2015年11月にプラハにあるチェコ音楽博物館で偶然発見されたこの作品、2016年ホフマイスター社が出版にこぎつけました。
1785年にダ・ポンテ(フィガロ、ドンジョヴァ、コジを手掛けた台本作家)の台本にサリエリ、モーツァルト、コルネッティが共作で曲をつけたカンタータで、当時ウィーンで活躍し、のちにフィガロの最初のスザンナ役になった英国人ソプラノ歌手ナンシー・ストレースが、深刻な声の病気で一時活動を休止し、その後幸いにも回復して舞台復帰したことを祝って作られました。なんとも微笑ましいエピソードです。
ちなみにコルネッティという作曲家については詳細が不明なのだそうです・・・。
オリジナルの低音楽器伴奏と、ホフマイスター社の編曲によるピアノ伴奏つき。
かの有名な映画「アマデウス」でモーツァルトの才能を妬み死に追いやったサリエリという黒いイメージがすっかり定着してしまいましたが、この作品の発見は2人が実は仲が良かった証拠だという声も。事実はどうだったんでしょうねぇ・・・♪
♪追記♪
オフィーリアとは、サリエリのオペラ「トロフォーニオの洞窟」の初演でストレースが歌うはずだった役名にちなんで。病気のため一旦延期となり、その後無事初演を果たしたようです。