ファジル・サイ の新刊
ピアノソロ
2018年のトルコ革命100周年記念に、革命指導者で初代大統領の「トルコ国民の父」ムスタファ・ケマル・アタテュルクを偲んで作曲され、イズミルで世界初演されました。
イズミルは古来より「エーゲ海の真珠」と称されている美しい港町。トルコ革命の際に戦火で全焼しましたが、今やトルコ第3の都市にまで復興・発展しました。
2,4,6曲目は、アタテュルクを称えた詩を持つ愛唱歌「イズミル行進曲(「イズミルの歌」とも)」のテーマが、ブラームス風、ショパン風、ラフマニノフ風にアレンジされています
どの曲もサイならでは美しいハーモニーに酔える作品です
Fazil Say : Izmir Suite for Piano
- Körfez Dalgaları(Waves on the gulf)
- Brahms İzmir’de(Brahms in Izmir)
- Kordon’da sessiz Sabah(Quiet morning on the Kordon)
- Chopin İzmir’de (Chopin in Izmir)
- Urla şiiri(Urla Poetry)
- Rahmaninov İzmir’de(Rachmaninov in Izmir)
- Final:Caz-Zeybek(Final:Jazz-Zeybek)
その他新刊
<番外> サイならではの切ないハーモニーにもっと浸りたい方へ
Fazil Say : 3 Ballads for Piano
ピアノソロ
- Nazim(ナジム)
有名なトルコの詩人で革命運動家のナジム・ヒクメット(1902-1963)を偲んで。自由な作風と権力に屈しないきわめて闘争的な態度ゆえに繰り返し迫害を受けたうえ投獄され、最後にはロシアに亡命した。広島の原爆投下を題材とした詩「死んだ女の子」は日本でも翻訳出版されている。 - Kumru(クムル)
クムルはトルコ語で「鳩」を意味し、トルコで人気のある女の子の名前。サイの愛娘の名前でもある。 - Sevenlere dair(愛する人たちに)
2曲目と3曲目のタイトルはイスラムの詩人イブン・ハズム(994-1064)が著した詩集「鳩の首飾り 愛と恋人について( “The Ring of the Dove. On Love and Lovers” )」からとられている。同書はアル・アンダルスと呼ばれた中世イスラム時代のイベリア半島で書かれた恋愛論。